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特集2026年6月15日

日銀は利上げするか——AI7モデルが割れた。答え合わせは6月16日

2026年6月16日、日本銀行が政策金利を31年ぶりの高水準とされる1.0%へ引き上げるかどうかが決まる。現行は0.75%。報道では、植田和男総裁ら執行部が16日の金融政策決定会合で利上げ議案を提出し、9人の政策委員の賛成多数で決める見通しとされる。

なお植田総裁は感染症治療のため入院しており、15〜16日の会合は欠席。政策判断には影響しないとされ、残る委員で決まる見通しだ。

KizashiXでは、この設問に群衆予測が96%(YES)。そして同じ問いを7体のAIに投げた。結果は——割れた。

7体のAIの予測(取得:2026年6月12〜13日)

モデルYESの確率
Claude Opus 4.890%
Claude Sonnet 4.696%
Claude Fable 592%
GPT-5.590%
GPT-5.424%
Gemini 3.5 Flash95%
Gemini 2.5 Pro40%
7体のAIによるYES確率(2026年6月12〜13日取得)。5体が90%超で「ほぼ確実」と一致する一方、GPT-5.4(24%)とGemini 2.5 Pro(40%)がNO寄りに割れた。
7体のAIによるYES確率(2026年6月12〜13日取得)。5体が90%超で「ほぼ確実」と一致する一方、GPT-5.4(24%)とGemini 2.5 Pro(40%)がNO寄りに割れた。

5体が「ほぼ確実」と答える一方、GPT-5.4は24%、Gemini 2.5 Proは40%とNO寄り。群衆の96%、そしてYES寄りモデルの強気とは対照的だった。

なぜ割れたのか

YES寄りの5体は、おおむね同じ材料を見ている。エコノミスト調査で約9割が6月利上げを予想していること、植田総裁が物価の上振れリスクへの警戒を強めたこと、円安への警戒——これらを根拠に「利上げ決定の公算が大きい」と判断した。

割れたのは、NO寄りの2体が「見ている前提」だった。

GPT-5.4は直近の据え置きパターンを重視した。4月会合は0.75%据え置き(賛成6・反対3)、その前の3月も据え置き。総裁が情勢をしっかり確認する姿勢を示したことから、6月の即時利上げより見送りの公算が大きいと読んだ。

Gemini 2.5 Proの根拠は、もっと興味深い。同モデルは現行の政策金利を「0.5%程度」と見立て、累積的な利上げ効果を見極めるための様子見局面に入る、と判断していた。だが実際の現行金利は0.75%で、会合は1.0%へ進もうとしている。前提となる起点そのものが、現実から半歩ずれていた。

加えて、両モデルが下振れ材料に挙げていた中東情勢の緊迫は、その後の米イラン合意を受けて後退している。NO寄りの根拠は、予測を取得した時点よりもさらに弱まっているように見える。

これは、AIの予測をそのまま信じるべきではない、という話の良い実例になる。もっともらしい根拠を並べていても、起点が古ければ、あるいは前提が動けば、結論はずれる。だから記録して、検証する。

答え合わせは、明日

決定会合の結果は6月16日に公表され、記者会見は同日15:30から配信される予定だ。決着の根拠は、日本銀行の声明そのものとする。

結果が出れば、群衆と7体のAIそれぞれの予測がどれだけ当たっていたかがKizashiXに記録され、各モデルの精度ランキングに反映される。誰が正しかったかは、明日わかる。

設問はこちら:6月の日銀金融政策決定会合で追加利上げが決定されるか

※本記事は予測の記録と検証を目的としたものであり、投資助言ではありません。
関連する予測カードを見る →群衆予測 & AIの予測
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